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2023.05.10BLOG

【教えてキャビンくん】vol.7 キャビア生産量世界1位はアジアの国って知った?

長年の乱獲や環境破壊により深刻な絶滅の危機に瀕しているチョウザメ。そこで近年、世界の様々な国でチョウザメの養殖事業が行われています。
なかでも圧倒的な生産量を誇る国は伝統的なキャビア消費国ではない、アジアのあの国!
今回は、最新のチョウザメ養殖事情をご紹介します!



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キャラクター紹介



キャビア業界1年生!チョウザメ帽子をかぶって、日々お勉強に励むさめじまくん




キャビア業界1年生、同じくチョウザメについて勉強中。ちょっとファンキーなくぼさん




キャビア博士のキャビン・コスナー




キャビア博士のキャビーナ・ジョリー






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今回のダイアローグ





前回のvol.6では、野生のチョウザメを取り巻く危機的な状況をお話したね。



うん。おいら…、だいぶショックだった。



野生のチョウザメを保全していくには、国の枠を越えたグローバルな連携が必須だから、課題も山積…。



チョウザメが生きる大河川流域を、国境を越え“一つのつながった自然”として守ることが大事、なんですよね。



そのとおり!



でもさ、チョウザメが絶滅しそうなら、キャビアを食べることなんてできないよねぇ…?



その質問、待ってたよ!
今日はまさに、そのことについてお話ししようと思う!




え?え? どういうこと?



チョウザメの養殖についてよ!



なるほどぉ! 



ところで、世界でどの国が一番多くチョウザメを養殖していると思う?



やっぱり、ロシアじゃないの?



くぼさんは?



んー、ロシアじゃないとしたら・・・
黒海やカスピ海の周辺国かな?




野生の生息域周辺ということね!



残念! ふたりともハズレだよ~。



なにっ!?

あっ…



正解は、中国!



えーー!そうなんだ! 正直、中国にキャビアのイメージ無いなぁ。



わたしもキャビアというと、ロシアとかヨーロッパのイメージかな。



確かに中国は伝統的な意味でのキャビア消費国ではないよね。



もちろんロシアでも、旧ソビエト連邦時代の1950年代後半から大規模な孵化場を建てたり、70年代後半には人工稚魚養殖も始めたりしたのよ。



ソ連政府は国家事業として、養殖した稚魚をカスピ海へ大量放流して、天然チョウザメの漁獲量を規制・管理していたんだ。
1975年にはワシントン条約により、すべてのチョウザメ目が規制の対象になったしね。



ところが、1991年にソビエト連邦が崩壊すると、多くの国で乱獲や密漁による闇取引が激化。キャビアは「黒いダイヤモンド」と呼ばれるほど希少性が高かったから・・・。



「黒いダイヤモンド」か・・・。



その状況がもたらした結果は、もう想像つくよね?



チョウザメの深刻な絶滅の危機。



そう。
そのことで世界的にキャビアの需要と供給にひどいアンバランスが生じたんだ。



その打開策として、1990年代に入ると先進国を中心にチョウザメの大規模な養殖が始まったのよ。



じゃあ、そのころから中国もどんどんチョウザメの養殖を始めたってわけ?



そうでもなくて、2000年代初頭まではイランとロシアがキャビアの総輸出量の約8割を占めていたの。



そっか・・、ソ連崩壊後も、まだまだロシア強しだったんだね。



中国政府は1998年頃からカラチョウザメなどの野生種保護を目的とした人工養殖を認め、中国企業がチョウザメ養殖とキャビア生産の環境を整えていったんだよ。



諸外国とくらべて、割と遅めの参入だったけど、いまや中国産キャビアは世界シェア“NO.1”、2020年時点で世界に流通するキャビアの約70%が中国産なのよ。



すごいなぁ~!



2023年時点では、約8割が中国産だって試算もあるよ。



おお、8割! 中国ではどうしてそんなにたくさんキャビアが生産できるんだろう?



まず、中国の自然環境がチョウザメの養殖に適していたんだよね。



広大な面積を持ち且つ、飲料水にも使えるきれいな水質の湖があったこと。
それから、その地域で長い間洪水や大地震などの自然災害がなかったこと。



洪水や大地震がなかった、っていうのは・・・?



チョウザメは飼育に長い年数を要するから、洪水や大地震が起こる地域だと養殖事業そのものが壊滅的な打撃を受けてしまうんだ。



そっか・・・。最悪の場合、ゼロからやり直しになっちゃうんだね。



他の国は人工の養殖池やプールなどを利用している場合が大半だから、中国の養殖規模がいかに巨大かがわかるわ。



じゃあ、よくあるパターンの“大量に安く”ってことだったの?



最初こそ他国よりも安価に供給できる点が中国産キャビアの売りだったけど、いまは高い品質に裏打ちされた需要なんだ。



確かに中国には度重なる食品スキャンダルがあったから、最初は中国産のキャビアは敬遠されてしまうことが多かったみたい。シェフの大半は中国産キャビアを使いたがらなかった…って。



事実、2006年の初出荷以来、中国国外の顧客から信用を得るために、中国生産者の養殖方法や環境への配慮を丁寧に繰り返し説明したそうだよ。
その長年に渡る地道な努力と、確かな品質が結実して、現在の高い需要と世界シェアを実現させたんだね。



いまではドイツのルフトハンザ航空のファーストクラスや、仏高級レストラン「ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション」、ミシュランガイドの3星レストランが中国産キャビアを使用しているのよ。
もはや、世界のA-listが顧客として名を連ねているってわけ。




すごいなぁ~。それだけ著名なシェフやレストランから選ばれているってことは、品質が高くて美味しいキャビアだってことだよね。



そうでなきゃ、世界シェア1位にはならないよね。



それに、、、いま世界市場で流通するキャビアの90%が養殖キャビアなんだよ。



ギョギョギョー!
だからこうして、いまもキャビアを食べることが出来るんだね。安心したぁ~。



ところで、日本はどうなんですか? 地震も多いし、国土も狭いけど、日本ではチョウザメの養殖ってできないんですか?



おおっ! 来たな~、その質問!
実は、日本でもチョウザメの養殖事業は始まっているんだよ。



わぁ~、そうなんだ!



聞きたい、聞きたい!もっと詳しく、教えてよ!



よ~し! 次回は、日本国内でのチョウザメ養殖についてお話しするよ!



お楽しみに!



はい!

はい!



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今回のまとめ


◎旧ソビエト連邦時代、ロシアはチョウザメ及びキャビアの一大産出国であった。
個体数の維持を目的に1950年代後半に大規模な孵化場を建設し、1970年代後半には人工稚魚養殖に着手した。

◎1975年、ワシントン条約によりすべてのチョウザメ目が規制の対象となる。

◎ソビエト連邦崩壊後、チョウザメの乱獲とキャビアの闇取引が横行し、野生チョウザメの個体数が激減、絶滅危機が深刻化。

◎1990年代に入ると、キャビアの需要と供給に著しい不均衡が生じ、打開策として先進国を中心にチョウザメの大規模養殖が開始される。

◎中国では1998年頃から、カラチョウザメなどの野生種保護を目的として、人工養殖が開始された。

◎中国には洪水・大地震等の自然災害を免れる地域に水質の良好な湖を有したことが、大規模で安定的な生産を実現させた大きな理由。

◎中国産養殖キャビアの初出荷は2006年。

◎度重なる食品スキャンダルによる中国産食品への不信感はもとより、中国産キャビアへの懐疑的なイメージの払しょくには、長年の地道な説明と努力を要した。

◎品質の高さと長年の努力により、現在の中国産キャビアは世界シェア1位を誇り、総生産量の約80%が中国産である。

◎世界の高級レストランや一流シェフ、航空会社のファーストクラスの機内食にも、中国産キャビアは選ばれている。

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